『こよいは旧暦の8月15日、中秋の名月が昇る。雲さえなければ日没前に東の空に現れる。多雨のきわまった夏を過ぎて、こんな年こそ、山吹色の輪のなかで餅をつくウサギをしみじみ眺めたい▼もう名月?早いな、と思う人もおいでだろう。10月に入ってやっとめぐってくる年もあれば、9月初旬に早々と訪れる年もある。これだけ早いのは38年ぶりという。去年は9月19日、おととしは9月30日だった▼ただし、十五夜が必ずしも満月とは限らない。今夜は少し欠けていて、明日の夜に満月になる。楕円軌道をまわる月の位置が地球に近いため、普通より大きく見える「スーパームーン」だ▼・・・』 [2014年(平成26年)9月8日朝日新聞「天声人語」より]
季節は知らず知らずのうちに進み、気付けば秋の虫の声が響いています。
忙しい日々の中、夕刻の月をお子様と一緒に眺めるのもいかがですか?